大久保瑳千

 私は姉妹提携校留学プログラムの初の生徒としてカナダの首都オタワのLongfileds Davidson Heighs Secondary Schoolに10ヶ月間留学していました。
オタワは首都でありながらも自然豊かな町で、ダウンタウンには観光地として有名な国会議事堂をはじめとし美しい建物が並んでいます。日本に比べて気候は1年を通して涼しいですが、11月末から3月にかけての冬の間は最低気温がマイナス30度ぐらいととても寒い日々が続きました。
 ホストファミリーは父、母、長男、長女、次女の5人家族で熱心なキリスト教徒の家庭でした。父の母国語がスペイン語であり、母、長男はアルゼンチンでの留学経験があることから家庭内でスペイン語が飛び交うことは日常茶飯事でした。とても健康意識の高い家庭で魚はたまに食べますが基本的にはベジタリアンというような家庭で、想像していた典型的な北アメリカの家庭とは全く異なる家庭でした。カナダでは家事をお手伝いするのが普通で、私は週2,3回のお皿洗い、自分の部屋、バスルームの掃除を任されていました。次女とは同じ学校に通い、1学期の間は昼休みの時間が同じで、学校でも毎日一緒に過ごしました。ホストシスター達とは年が近かったこともあり、家族としてというよりも、仲の良い友達として一緒に楽しい時間を過ごしました。この姉妹校は学校自体がとても新しい学校で、校内はとても広く、きれいで設備の整った学校です。留学生は地域内の他の学校に比べると比較的に少なく、10ヶ月間この学校に居た留学生は私を含め3名でした。日本人留学生は私1人であったということもあり、珍しがって声をかけてくれる子が多く、友達づくりには全くと言っていいほど困りませんでした。毎年留学生の受け入れを行っているホストファミリーからも、こんなにたくさんの友達をつくった留学生は初めて見たと言われたほど、友達には恵まれ、ほんとにたくさんの友達ができました。
 留学中には水泳部所属し、オタワ市内の大会では100m平泳ぎが1位、他3種目でも5位、6位という結果を残すことができ、オンタリオ州の18校から制限タイムを突破した選手や市内の大会にて1位を獲得した選手のみ出場できるOFSAAという大きな大会にも出場することができました。これらの好成績や練習中のリーダーシップ発揮が認められ、水泳部の年間最優秀選手として表彰していただくことができました。幼稚園から小学生まで10年以上継続して習い続け、大阪女学院でも水泳部として、中学3年生の時は部長として活動していたことが、留学中存分に生かされたのではないかと思います。
 年間行事として、学年別対抗のイベント、coffee houseやダンスパーティーなど様々な楽しいイベントが頻繁に行われていました。基本的には卒業生だけが参加するプロムにも運良く参加することができました。他にもミュージカルのヘアセット、メイクアップのボランティなど、校内のボランティア活動にも積極的に参加するように努めました。あまり積極的な性格でない私にとって色々なことに自分から積極的に参加していくということは一つの課題であり、留学中の目標でもありました。こうして自分の活動の幅を広げることによって、より多くの友達をつくることができました。
 この10ヶ月は早いようで時間が経つのはあっという間で、今までの人生の中で一番充実した時間を過ごすことができました。また異なる言語環境の中で人とコミュニケーションをとることの難しさ、自分の思い、意見を述べることの難しさを学び、いつも側で支えてくれたすべての友達、すべての経験に感謝することの大切さを学びました。漠然としていた大学で学びたいことも明確にすることができ、自分にとって一回りも二回りも成長出来た10ヶ月間となりました。留学を通じて得るものは英語能力の向上だけではありません。この間にできた友達、経験は人生の財産であり、一生の宝物です。留学をして本当に良かったと心の底から思います。