前田涼花

 8月2日、夏休みの間お世話になるホストファミリーの住むノルデンに到着しました。人口は二万五千人ほどの小さな町ですが、自転車ですぐ北海に行くことができます。八歳と十三歳のホストシスター、ホストマザー、ファザーが暖かく迎えてくれました。
 まず初めに驚いたのは、日照時間が長いということです。到着したのが夜の十時頃でしたが、その後庭にあるトランポリンをしていても、まだまだ明るくて昼間のようでした。 食事にも大きな違いがありました。宗教的なこともあり、日曜日は綺麗に支度をしてから朝食を取り、夜も温かい料理を食べます。平日は、昼食は二時頃とやや遅めですが、夕飯も遅くて八時以降です。夜は冷たいもの、主にパンや生野菜などを食べます。
 ノルデンでのホストファミリーは、まだドイツに来て間もなく、言葉も文化も何も知らない私に沢山のことを教えてくれ、いつも優しく接してくれたので感謝するばかりでした。  夏休みが終わると、残りの十ヶ月お世話になるホストファミリーの住むリンゲンに移動しました。ノルデンと同じニーダーザクセン州にあり、人口は五万二千人とノルデンよりはやや大きめの町です。年齢が一つ下、二つ下のホストブラザーとその両親が駅まで迎えにきてくれました。私の主な留学生活を過ごしたバクムという村にはなぜか男の子ばかりで、家族も弟二人なので初めは色々と苦労もしました。でも諦めずに頑張ってきたことが、私の心を大きく成長させてくれたと思います。
 楽しみにしていた学校が始まりました。クラスは女子七人、男子二十人とかなりアンバランスでしたが、私だけのためにドイツ語や授業の内容を分かりやすく説明し直してくれたり、放課後も遊びに誘ってくれるなど、素敵な友達が沢山できたと思います。授業は六時間目まであっても一時には終わるので、午後は自由な時間を沢山取ることができました。学校のクラブとしては合唱をしていて、夜はバレーのクラブチームにも所属していました。そこで出会った友達とも仲良くすることができました。 家族で休日を過ごすときは、犬と森へ出かけたり、サッカー観戦、乗馬、カヌー、アスレチック、水泳などのスポーツをし、長期休暇にはキャンプに行きました。
 旅行は主に一人か友達としました。まだドイツに着いて間もない頃から一人旅もしていたので、一人でもドイツで生活していくことができるという自信もつきました。一番素敵だと感じたのはケルン大聖堂です。外から見ても迫力があり、また中は美しく、言葉に表すことのできないほど綺麗でした。
 最後のお別れパーティーには約七十人ほどの友達や家族、近所の人が集まってくれました。どの人もパーティーの準備を手伝ってくれて、サプライズまでしてくれて、涙涙の会となりました。
この留学生活は、一生の中で私にとって一番特別な一年となりました。私を支えてくれた人全員に感謝です。