大阪女学院高等学校High School

カリキュラム

基本理念

  • 中学高校での重複学習を避け、それぞれの教科の特性に応じて、必要な時に必要な内容を重点的に学習することで、学習効果の向上をはかる。
  • 進路希望の多様化に応じられるカリキュラムとする。
  • 6年間で行う学習内容をふまえつつ、当面の学習に臨む姿勢を明確に持つ。
  • 生徒一人ひとりが、毎日の学習の中で自己の特性に気付き、自分の力で未来を切り開く力を養う。
  • 中学高校での学習を、単なる進学のための準備に終わらせるのではなく、学校での幅広い学習が、結果として大学等への進学に必要な学力を付けることに結びつくようなものにする。
高等学校カリキュラム

科目ごとの指導内容

キリスト教を建学の精神としている本校の高校3年間で、旧約聖書から神と人間の関係を、新約聖書からイエス・キリストの教えを学びます。イエス・キリストを通して一人ひとりが神と出会い、神を愛し、隣人を愛して、隣人と共に生きる真実な生き方を探求していきます。

⚫︎ 地理
高校で学ぶ地理は、中学で習ったものをさらに発展させて、日本はもちろんのこと、世界各地の様々な事柄について詳しく学んでいきます。世界と関わりが深い科目なので、グローバルな広い視野から物事を考える力も自然についていきます。まさに、国際社会で生きるために必要な知識を習得できる教科のひとつといえるでしょう。

⚫︎ 日本史
日本史は、単なる暗記科目とするのではなく、それぞれの時代がどのように形成されていったかという視点で考えていきます。 
また、それぞれの時代の社会の動きと経済の発達、文化の発展を連動して考える学びをしています。

⚫︎ 世界史
世界史では、世界各地域の政治・社会・文化等の歴史について、現代との繋がりと相互の関連性を学びます。基本を確実に理解させつつ、様々な事象をグローバルな視点で捉える力を養っていきます。

⚫︎ 公民
倫理分野・政治経済分野の学びをさらに深めます。それは大学受験への対応だけでなく、自己を見つめ生き方を思索することや、国際社会における日本のあり方を考えることで、将来にわたり自立した人格として他者と共存して欲しいと願う思いからです。なお、公民分野への関心を深め物事の本質を考えられるよう、大阪地方裁判所刑事事件傍聴、時事問題や新聞記事を用いた授業、民法や相続のケースワーク、大学と同様のフォームを用いたレポート作成などを実施しています。

高校の国語では、3年間の学びを通して、現代の社会を幅広い視野でとらえ、物事を多面的に見つめる力を養います。
1年次では、現代文・古典分野を関連づけて学ぶことで、言葉によって表現されてきた世界観や価値観に触れ、現代との繋がりを意識して実用的な力を身につけることを目標としています。2・3年次では、現代文と古典それぞれの授業で分野ごとの造詣を深め、読解に必要な力を身につけます。

⚫︎ 物理学
物理は、中学よりも様々な条件の下で物理現象を理論的に捉えていく力が要求されます。そのためには数学の知識が必要です。特に高校では多くの物理量が文字で表されますが、これらの文字を含んだ数式を理解することが大切です。物理では、数式が様々な現象を表す言葉として使われているといっても過言ではありません。物理現象を立体的にイメージできるようになることと、自然の中に多くの数式が隠されていることを知ることが目的です。

⚫︎ 化学
化学は身の回りの物質を様々な角度から実験・分析する学問です。正確に計算したり、暗記することも大切ですが、物質は原子という目には見えない非常に小さな粒子からできているので、個数や質量などの量をイメージしながら考え、捉えることが大切です。 見えないものを理解するのは容易ではありませんが、新しい見方や分析方法を学ぶ中で、広く深い視野と、穣な創造力を身につけて欲しいと願っています。

⚫︎ 生物学
わたしたちヒトは、ともすると忘れがちですが、地球上に存在する生物の一種であり、他の生物と共にこの地球上で暮らしています。 生物学では、生物の巧みな構造や働きを学び、生物同士の関わりに目を向けていくことで、自然界の変化や物質の循環について考えていきます。生物学は、暗記科目だと思われがちですが、実はそうではなく、体内のシステムや生物の個体同士の繋がりを「考える」教科です。医学や環境問題など、私たちの生活に直結する教科なので、様々な視点と「なぜ?」という好奇心を大切にして欲しいと思います。

高校の数学は、数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B・Cに分けて学習します。理系コースの生徒は数学Ⅲの学習もします。文理問わず基本的な計算力・思考力を身につけられるように、丁寧な授業をしています。

中学では「英語」という科目の中で教科書の内容、及び文法を学びますが、高校では更に様々な科目に分かれて学習します。普通科文系・普通科理系・英語科の各学科、コースによってその学習内容は異なり、それぞれに内容も多様化していきます。 高校の授業では、中学で身につけた基本事項をより発展させていくため、内容は更に高度になり、授業が進むスピードも早くなります。
英語の授業時間数も飛躍的に多くなりますが、全ての科目で配布される教材をしっかり習得できるように努力を重ねていくことで実力に結びつき、受験勉強の下地となります。高校1年次から気を緩めることなく、日々の授業を大切にし課題をこなすことを心がけましょう。

歌唱を中心に音楽理論、音楽史、リコーダーアンサンブル、ミュージカル・オペラ鑑賞を行ない、礼拝で歌う讃美歌も教材に取り入れています。美しいハーモニーを創り出す楽しさや広い関心を持ち、心を育てる学びを行っています。

18歳成人を踏まえて家庭生活や消費生活、経済活動の基礎知識や衣食住を中心としたものづくりを作品制作や実習を通して学びます。

絵画、立体・彫刻、陶芸、CGなどの分野を更に深く学ぶことにより、”自己を表現する力”を培い、”社会とかかわる力”も身につけます。 各コースのうち1年間は、美学美術史を履修することによって、クリエイティブ活動のみならず、プロデュース活動の基本も学びます。

体育実技においては、多くのスポーツ種目を通して、生涯にわたって運動やスポーツに親しむための基礎となる技能、知識の習得を目的としています。 また、保健分野では、思春期の心と体をよく理解し、いずれ出会う健康課題や、社会問題について学んでいます。

学習サポート

高2・高3対象に、夏休みに実力練成補習を行います。また、毎日放課後に大学生チューターが常駐する放課後自習室「OJAS」を提供しています。