2016年11月12日
創設者であるA.D.ヘール先生の墓前礼拝を行いました。この礼拝は、毎年秋に ヘール先生の日本における愛と奉仕の生涯を偲び、神様が学院に託された使命を新たに覚えるために行われています。
大阪女学院に連なる生徒、学生、同窓生、保護者、教職員、理事、評議員、監事の有志が服部霊園外国人墓地に集います。
当日は、ヘール先生の足跡をたどるお話と、中学校・高等学校聖歌隊による讃美の奉仕があり、秋晴れの青空に美しい歌声が響きました。
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A.D.ヘール先生は、大阪女学院の前身であるウヰルミナ女学校の設立の責任者として指導的役割を果たされ、また設立以降も終生、ウヰルミナ女学校を愛し、そのために助力を惜しまれませんでした。
あごひげが美しく、長身でいつもニコニコしておられ、子どもが大好きな方でした。学識豊かで、アメリカの大学から大学教授として招かれたそうですが、その申し出を断って日本での伝道に献身され、自分の利益や地位など一切考えずに、愛と奉仕の生涯を貫かれました。ヘール先生を知るすべての人が先生を尊敬し、大阪でも和歌山でも三重でも、クリスチャンもそうでない人も、先生と話をすると慰められ、励まされたと伝えられています。
また、神崎川の河口にあったハンセン氏病療養所に建てられた、外島家族教会をたびたび慰問され、患者の手をとって励まされました。亡くなられる前月まで、療養所を訪れ、帰宅後に身体の不調を訴えて床に伏されました。そして病床につかれたまま2週間後に、聖書を手に、静かに天に召されました。
1913年(大正2年)4月に開催された、A.D.ヘール日本伝道35周年記念感謝会には、当時の大阪府知事と大阪市長も列席し、ヘール先生の長年にわたる功労に対し、感謝の言葉を贈ったということです。





