普通科 文系

唐澤由美子さん(1991年卒業)
救急救命士

大阪女学院は私の原点

大阪女学院で高校3年間を過ごしたことは、今の私の原点になっています。
入学後、大阪女学院の「個性を大切にする自由で明るい校風」を肌で感じ、それまで縛られていたものから解かれたような感覚を覚えました。そして、その他大勢の中に埋もれていれば問題がないと自分の居場所を決めつけていた私の心はすぐに影を潜め、自分がどうしたいのかを前提に物事を考えるようになりました。
そしてクラブ紹介の時にバトン部の先輩方の発表を見て、そのカッコ良さに魅了され、それまで人前に出ることが恥ずかしくて仕方がなかった私が、そんな自分を振り切って入部する決意をしました。バトン部の練習はとても厳しいものでした。未経験で身体も固く、振り付けもなかなか覚えられず、いくら繰り返し練習しても身に付かない。何度もコーチに怒られました。ですが仲間たちに助けられて、最後まで続けることができたことは、ゆるぎない私の誇りです。
クラスは、明るく開放的で生き生きとした生徒で溢れ、考え方の違うクラスメートと話をする毎日は楽しくして仕方がなかったです。
女学院でしっかり自分の思いに従うことを学んだ私が、消防士になるのに迷いはありませんでした。消防局に入り、事務的な仕事を数年経験した後、13年前に念願の救急隊に配属になりました。
日によって乗り組みのメンバーが変わるので、救急隊長、救急車の運転、患者さんの観察と処置のうちそれぞれ与えられた任務をこなすのが仕事です。救急現場では3人で協力して、患者さんやその家族に救急要請に至った理由と病歴を尋ね、体の状態を測定し、必要な処置をし、症状に合った病院に連絡し搬送をします。火災現場や救護現場に行くこともあって、他にも救急現場で使う資器材の準備や消毒、救急車のメンテナンス、救命講習、対応した救急事案の記録と報告、後輩の育成指導などいろんな業務を同僚のみんなと調整しながら行う日々です。24時間勤務することは大変な仕事だと言われますが、それ以上にみんなで意思疎通をしながら臨 機応変に対応するこの仕事はやりがいがあり、私に合っているなと感じています。
もし女学院に入学していなければ、消防士になることを決め、厳しい訓練に耐え、今の自分に辿り着くつくことはなかったと思います。ただ、ただ感謝です。
そしていつまでも、女学院の伝統の校風が守られ、将来自立して生活できる女性が巣立っていく学校であることを願っています。

唐澤由美子さんの画像
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